人間に対する深い洞察力が現れた建築
障がいの有無や年齢に関わらず、そこに関わる一人ひとりへの配慮と、人と人との関係性について深慮し、地域を知り、「人間に対する深い洞察力」が現れた建築とまちづくりを目指します。
2024.09/10
2024.07/03
2024.04/29
鳥取県南部町における福祉を中心としたまちづくりである。 0 歳児から高齢者まで、障がいのある人もない人も、地域のだれもが「ごちゃまぜ」に集うことで相互に関わりあい、尊重しあう関係性をつくり、みんなが元気になるまちづくりを目指す。
鳥取県南部町のまちづくりの一つとして計画した、法勝寺宿の旧街道に面した町屋の改修計画。 文房具屋や学習塾として使用していた明治後期の町屋をカレー、ナンの飲食店、バー、兼ゲストハウスとして再生した。
コロナ禍以降に小児科を開業するにあたり、病院に行った方が病気をもらうという心配がますます大きくなる中で、待合から診察、治療、ワクチン接種などをすべて個室内で完結することで、安心して通院してもらえるクリニックを目指した。受付はテナントの大きい気積を活かしたスギ材のドームとし、建具や家具はラワンやタモ材とすることで、木に包まれたやわらかい印象のクリニックを目指した。また、受付南側には共有部に対して大開口を設けることで、共有部でやわらげられた自然光が受付まで届き、明るいクリニックになった。
金沢大学角間キャンパスの中央に位置する食堂の改修。3年前から使われていなかった食堂を新たに改修した。ナカフクリ食堂は6つのブランド(ごちゃまぜ×ゴーゴーカレー、卵かけ御飯本舗、鬍鬚張魯肉飯、中華そば いぶき、丹うどん、ころころ食堂)が揃う。また、就労支援として障害のあるスタッフが調理等の業務を行っている。
小松KABULETは小松駅内の“フリースペース” 兼 “飲食店”である。駅の待合や勉強、PC作業など、飲食を伴わない利用も自由にできる場所である。そのため、公園のように自由に出入りができて、駅への近道として通り抜けてもよく、飲食をしなくても入っていい空気感が創出されることを目指した。
青年海外協力協会(JOCA)が広島県安芸太田町加計地域で運営する障がい者グループホームである。定員10名のグループホームに加え、定員2名のショートステイを設けている。地域の拠点施設である月ケ瀬温泉から徒歩圏内に立地し、入所者は就労支援として月ケ瀬温泉で働きながら地域住民の一員として生活することを想定している。