社会福祉法人 毛里田睦会のグループホーム。10名の障がいをもった人が共同生活を送り、ここを拠点に就労支援として働きに出かけ、地域の中で役割をもって活躍できる環境となっている。
1. ささやかな町とのつながり
障がいのある人のグループホームは町に対して閉鎖的なことが多く、近隣住民からすると様子がわからず不安に思う人もいると聞く。今回のグループホームは、前面に庭を設け、その庭に面してリビングを配置することで、住人のプライバシーを守りつつも通りから人の雰囲気が感じられる計画としている。
2. リビングが近く感じられる配置計画
建物中央のリビングの前を通って各部屋に行く配置とすることで、住人が共用部との接点をもつ計画としている。リビングに隣接した吹抜け階段によって、2階の住人にとってもリビングが近く感じられる配置としている。
3. 個人によって選べる居場所づくり
他の住人との会話や食事を楽しむリビング、ゆっくり休める自分の部屋、みんながいる中でもひとりでいられる畳スペース、など個人の性格や気持ちによって自分の居場所を選べる計画としている。
4. 庭を共有する2つのグループホーム(将来計画)
将来、敷地内にもう1棟グループホームを建設する予定である。庭を共有することで建物を超えた関係性が生まれることを期待している。(庭は2期工事で整備予定)