鳥取県南部町における福祉を中心としたまちづくりである。 0 歳児から高齢者まで、障がいのある人もない人も、地域のだれもが「ごちゃまぜ」に集うことで相互に関わりあい、尊重しあう関係性をつくり、みんなが元気になるまちづくりを目指す。
鳥取県南部町のまちづくりの一つとして計画した、法勝寺宿の旧街道に面した町屋の改修計画。 文房具屋や学習塾として使用していた明治後期の町屋をカレー、ナンの飲食店、バー、兼ゲストハウスとして再生した。
金沢大学角間キャンパスの中央に位置する食堂の改修。3年前から使われていなかった食堂を新たに改修した。ナカフクリ食堂は6つのブランド(ごちゃまぜ×ゴーゴーカレー、卵かけ御飯本舗、鬍鬚張魯肉飯、中華そば いぶき、丹うどん、ころころ食堂)が揃う。また、就労支援として障害のあるスタッフが調理等の業務を行っている。
小松KABULETは小松駅内の“フリースペース” 兼 “飲食店”である。駅の待合や勉強、PC作業など、飲食を伴わない利用も自由にできる場所である。そのため、公園のように自由に出入りができて、駅への近道として通り抜けてもよく、飲食をしなくても入っていい空気感が創出されることを目指した。
青年海外協力協会(JOCA)が広島県安芸太田町加計地域で運営する障がい者グループホームである。定員10名のグループホームに加え、定員2名のショートステイを設けている。地域の拠点施設である月ケ瀬温泉から徒歩圏内に立地し、入所者は就労支援として月ケ瀬温泉で働きながら地域住民の一員として生活することを想定している。
社会福祉法人 毛里田睦会のグループホーム。10名の障がいをもった人が共同生活を送り、ここを拠点に就労支援として働きに出かけ、地域の中で役割をもって活躍できる環境となっている。
輪島市役所内のカフェ&売店。元々、市役所の土木課・都市整備課の執務室であった部屋をリノベーション。天井、壁、床すべてを解体し、鉄筋コンクリート造の躯体をあらわしにしている。一見無機質な空間だが、カラフルなコーヒードリッパーや家具、グリーンを引き立てるデザインとしている。
障がい者支援施設「星が岡牧場」のツリーハウス。児童発達支援や放課後等デイサービスの子どもたちの遊び場である。 敷地に昔からある大きな樹木に寄りかかるようにとんがり屋根のツリーハウスを建てた。いつもより高い視点で周りを見渡せるようデッキから+1600の位置に床をつくり、ぐるりと周囲を回れるよう計画した。とんがり屋根の小屋は子どもたちの隠れ家となっている。
岩沼市の「生涯活躍のまち」構想の核となる、地域の拠点施設。 高齢者デイサービスや障がい者生活介護、児童発達支援といった福祉サービスに加え、地域に開かれた温泉、ウェルネス、食事処、さらに認可保育園、子育て支援センターも備える集約的規模を有する複合施設。
群馬県沼田市における地域コミュニティ再生プロジェクトである。 敷地は群馬県沼田市にある医療法人大誠会 内田病院を中心とした地域の一角である。沼田市は群馬県内でも特に少子高齢化の進展が早い地域であり、「認知症があっても障がいがあっても分け隔てなく元気に暮らせる街」「若い人もこども達も地域に住む誰もが垣根なく過ごせる街」、そんな居場所があったら力を合わせていい街が作れるのではないかという建築主の思いを形にしている。
広島県安芸太田町で「生涯活躍のまち」モデル事業として進めてきたまちづくりプロジェクトである。 「来栖旅館」として営業していた建物を、できる限りあるものを活かすことを意識しつつ、いままでこの地域になかった温泉と食事処を備えた施設を計画した。 この建物は障がい者就労支援施設でもあり、生活介護も設けている。 こうして老若男女問わず、障がいのある人も無い人も、国籍も問わず、誰もが自然に集まり交流が生まれる場所になること目指している。
輪島KABULETは「あるものを活かす」をコンセプトに輪島市中心部の空き家・空き地を活用して既存の住宅地の中に地域交流施設や福祉施設を分散配置することで、もともと街が備えていた地域コミュニティを再生しようとする試みである。新しい風景を創るのではなく、永年ひとびとが慣れ親しんできた風景を継承することを意識し、スケール、形態、材質感共に既存のまちなみと調和し親しみを感じる「つなぎの景観」の創出を目指した。
石川県白山市の住宅地に立地する社会福祉法人佛子園の本部施設である。 障がい者だけではなく、健常者も大人も子供もだれもが分け隔てなく集まることのできるあらゆる人が集まりつながる駆け込み寺を目指した。 これは運営法人の理念の最も根幹的なものであり、「ごちゃまぜ」という言葉を使って表現されている。