青年海外協力協会(JOCA)が広島県安芸太田町加計地域で運営する障がい者グループホームである。定員10名のグループホームに加え、定員2名のショートステイを設けている。
地域の拠点施設である月ケ瀬温泉から徒歩圏内に立地し、入所者は就労支援として月ケ瀬温泉で働きながら地域住民の一員として生活することを想定している。
住宅に比べると面積は大きくなるが、前面道路側のバリアフリー用のスロープと駐輪スペースに下屋を設けることで周囲への圧迫感を軽減しつつ、街並みに合わせることを考えた。
また、周囲の街並みの中に点在する赤瓦の屋根や、濃い板張りの外壁を参照することで、地域になじみながらも活気のある風景を目指した。
内部は入居者がリビングに積極的にあつまって過ごす様子をイメージして、リビングを囲むように各個室を配置した。リビングではできる限り柱梁を現しとして、木の雰囲気を感じられる居場所とした。