輪島市役所内のカフェ&売店。元々、市役所の土木課・都市整備課の執務室であった部屋をリノベーション。天井、壁、床すべてを解体し、鉄筋コンクリート造の躯体をあらわしにしている。一見無機質な空間だが、カラフルなコーヒードリッパーや家具、グリーンを引き立てるデザインとしている。
岩沼市の「生涯活躍のまち」構想の核となる、地域の拠点施設。 高齢者デイサービスや障がい者生活介護、児童発達支援といった福祉サービスに加え、地域に開かれた温泉、ウェルネス、食事処、さらに認可保育園、子育て支援センターも備える集約的規模を有する複合施設。
群馬県沼田市における地域コミュニティ再生プロジェクトである。 敷地は群馬県沼田市にある医療法人大誠会 内田病院を中心とした地域の一角である。沼田市は群馬県内でも特に少子高齢化の進展が早い地域であり、「認知症があっても障がいがあっても分け隔てなく元気に暮らせる街」「若い人もこども達も地域に住む誰もが垣根なく過ごせる街」、そんな居場所があったら力を合わせていい街が作れるのではないかという建築主の思いを形にしている。
金沢の老舗おでん屋の改修である。既存建物は建築から約35年経過しているものの、全く古さを感じさせない空間であったことから、既存の雰囲気をできる限り残すことに注力した。一方で 設備としては老朽化が進んでいたため、厨房設備、空調設備を更新し、使い勝手の向上と感染症対策が十分できるよう配慮した。
広島県安芸太田町で「生涯活躍のまち」モデル事業として進めてきたまちづくりプロジェクトである。 「来栖旅館」として営業していた建物を、できる限りあるものを活かすことを意識しつつ、いままでこの地域になかった温泉と食事処を備えた施設を計画した。 この建物は障がい者就労支援施設でもあり、生活介護も設けている。 こうして老若男女問わず、障がいのある人も無い人も、国籍も問わず、誰もが自然に集まり交流が生まれる場所になること目指している。
輪島KABULETは「あるものを活かす」をコンセプトに輪島市中心部の空き家・空き地を活用して既存の住宅地の中に地域交流施設や福祉施設を分散配置することで、もともと街が備えていた地域コミュニティを再生しようとする試みである。新しい風景を創るのではなく、永年ひとびとが慣れ親しんできた風景を継承することを意識し、スケール、形態、材質感共に既存のまちなみと調和し親しみを感じる「つなぎの景観」の創出を目指した。
石川県白山市の住宅地に立地する社会福祉法人佛子園の本部施設である。 障がい者だけではなく、健常者も大人も子供もだれもが分け隔てなく集まることのできるあらゆる人が集まりつながる駆け込み寺を目指した。 これは運営法人の理念の最も根幹的なものであり、「ごちゃまぜ」という言葉を使って表現されている。