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敷地は石川県小松市の郊外に位置し、周辺には田園が広がる長閑な住宅地で、夫婦と子ども2人の4人家族のための平屋の住宅である。
敷地面積は約100坪と十分な広さがあったが、道路面から約80センチ高いことが問題であった。また、施主は車やバイクが趣味であることから車庫の設置が求められた。(雨や雪の多い北陸地方においては、車庫をどう設置するかが課題となることが多い)
そこで、車庫のみを道路レベルに合わせて、居住部分は+80センチのレベルに設置し、全体を一枚の切妻屋根で覆う計画とした。敷地のレベル差を利用して車庫のボリュームを抑えている。また、切土量を減らすことでコストを削減している。
平面計画においては、キッチンやダイニング、居間、ワークスペースといった家族の共用部を中心に配置し、そこに車庫、個室、水回り、デッキテラスを接続させた簡潔なプランとしている。共用部を中心に配置することで、動線を極力短くして面積を抑えながら、家族の接点を増やすことを意図している。