青年海外協力協会(JOCA)が宮城県岩沼市で運営する障がい者グループホーム。5名の障がいをもった人が共同生活を送り、ここを拠点に就労支援としてJOCA東北に働きに出かけ、地域の中で役割をもって活躍できる環境となっている。
元々造成され前面道路と高低差がある土地であったため、前面道路側を1層、奥側を2層とすることで、周囲への圧迫感を極力与えない計画とした。
既存の植栽を利用した前庭
元々、個人住宅であったこの土地には様々な植栽が残されていたが、手つかずで荒れ果てていた状態であった。その植栽を剪定することで、明るく風通しの良い前庭に変化させた。また、リビングの前にはウッドデッキを設け、外部でくつろげる場所としている。
前庭と連続したリビング
前庭と連続するように共有のリビングを設けた。南面の前庭、東面の前面道路の2面に大きく開くことで明るく開放的な空間としている。入居者が落ち着いて過ごせるよう、床や天井を木質化して居心地のいい場所となるよう心掛けている。また、造成による前面道路との高低差が地域との適度な距離感を保っている。
2階の廊下からは遠くの山々がよく見える。
入居者の個室。前庭に大きく開き明るい部屋とした。